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漢方医学療法について
がん再発の予防方法
がんの再発とは
再発とは手術療法などで腫瘍を取り除いたとしても体内に残った極少量でもがん細胞が再び腫瘍を形成してしまった場合を指します。

これ以外にも放射線療法や薬物療法によって収縮した腫瘍が再度大きくなった際や、発生部位以外に転移した場合も再発に分類されます。
がん再発の原因について
がんの再発は手術の対象部位の腫瘍の取り残しや既に転移を起こしていた場合などで人体にがん幹細胞が残っていた場合に起こります

がん幹細胞は「がんの種細胞」と言われていて抗癌剤や放射線では死滅させる事が困難ながん細胞です。
がん幹細胞が体の何処かに1個でも残っていれば時間と共に増殖して、がんの塊(再発)を形成します。
再発の種類ごとの治療方法
再発が起こってしまった場合でも再発箇所と原発部位の差異で治療方法が変わる場合があります。

局所再発の場合
がん細胞が最初のがんと同じ場所やごく近くにあって再発した場合を局所再発と言います。
この場合がん細胞が臓器内で納まっている可能性があるため再発したとしても手術で切除することで完治が可能な場合もあります。

領域再発の場合
がん細胞が最初のがん発生場所の近くのリンパ節や組織で成長したときを領域再発と言います。
原発箇所近くのリンパ節や臓器は血流にのって運ばれてきたがん細胞が再発しやすい部分になります。

離れた臓器への転移が見られない場合、再手術や放射線治療で根治が出来る場合もあります。

遠隔(全身)再発の場合
がん細胞が最初のがんの発生場所から離れている器官や組織で成長した場合を遠隔(全身)再発と言います。
遠隔再発の場合は血流にのってがん細胞が全身に散ってしまっているため、根治はほぼ望めません。
その為、化学療法などによってがん組織が人体に及ぼす影響を押さえ、成長を食い止めるための治療方針を目指す場合が殆どです。
がん再発予防の為の治療法
発生部位ごとに再発が起こりやすさや転移先となる臓器はある程度決まっています。
手術後は放射線療法や抗がん剤などで部位毎の転移の対策をとることで再発のリスクを軽減することが可能です。

リンパ節郭清術
手術は転移の可能性がほぼ無い早期癌の場合を除いて癌の切除とその場所に近いリンパ節の除去が同時に行われます。

リンパ節郭清術(リンパ節切除術)は癌が転移している可能性のあるリンパ節を取り除くことで再発の可能性を低くするという考えによるものです。

リンパ節への転移確認にはセンチネルリンパ節生検を行います。
センチネルリンパ節というのはリンパ節の中で最初に癌の転移するリンパ節です。

センチネルリンパ節に転移がなければ、近隣のリンパ節に転移している可能性は低いためリンパ節を残して手術を行うことができます。

再発予防のための薬物療法
現在のがん治療では転移が認められないステージ1や2の患者の場合でも手術後の再発予防として抗がん剤が標準治療として行われます。

これは近隣の臓器やリンパ節に転移の可能性があるからという理由で行われますが、転移が発生している場合に残っている可能性の高いがん幹細胞や低酸素がん細胞に対しての効果が薄いため再発予防としての効果はあまり望めないと思われます。

また、がん細胞には薬剤耐性というのもがあり、同じ薬を常用していると効果が薄まる傾向があります。
そのため、同種類の抗がん剤の使用期間は3~6ヶ月程に収まるケースが多いです。
免疫療法による再発予防
人体には外から入ってきた病原体やウィルスから身を守るための免疫機構が存在します。

この免疫が正常に働くことで私達は病気になっても自然に治り、またその病気にかかりにくくなることができているのです。

しかし、がん細胞は元々正常な細胞が異常を起こして変化した細胞であるため、感染症などに対抗するための免疫機能は働きません

ですが、人体には腫瘍免疫と呼ばれるがん細胞を殺すための免疫機能も備わっているのです。
実のところがん細胞は健康体でも日に数千個生み出されています、しかし腫瘍免疫がこれを増殖前に迅速に処理することでがんを患わずに済んでいるのです。

しかし、腫瘍免疫細胞は日頃の生活環境や年齢によって徐々に減少していきます。
腫瘍免疫が弱まることでがん細胞が免疫から逃れ成長し、がんに発展します。

がん転移の予防もしくは完治目指すには、人体からがんの増殖機能を持つがん幹細胞と低酸素がん細胞を死滅させなければなりませんが、これらは高い薬剤耐性を持っており、抗がん剤によって取り除くことはほぼ見込めません。

そこで現在注目されていることが人体の腫瘍免疫を活性化させることでがん細胞を処理する方法です。

漢方医学療法は、この腫瘍免疫を活性化させることで副作用心配をせずにがん細胞だけを死滅させる可能性がございます。

漢方医学療法は薬物療法や放射線療法よる再発予防よりも高い効果が期待でき、併用も可能です。
併用した場合、薬物療法や放射線療法による副作用を軽減する作用が確認されており、治療効果を高めます。
このように標準治療の問題点を埋めるために複数の治療を組み合わせて行う治療方法を集学的治療と呼びます。

がん三大治療の治療効果と限界
がんの転移予防と治癒を目指す転移がん治療法