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がん発見からがん治療の開始まで

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がん(癌)治療の知識
がん発見からがん治療の開始まで

がんの定期検査をお勧めします
がんの完治を目指す上で重要な要素とされるのは、発見時点でのがんの進行具合です

この進行具合によってがん患者の治療方針は早期に発見できた完治の見込めるがんと、症状の進行してしまっている完治が難しいがんの2種類に分かれます。

がんも研究が進み不治の病ではなくなったといわれますが、完治が見込めるのはがん細胞が全身に転移する以前の早期がんの場合が殆どです。

発見時点で腫瘍が筋肉層までで収まっているようなステージ0~1のがんの場合、手術を行うことで高い確率でがんの完治を狙えます

ですが、そういった対処しやすい初期のがんも放置しますと筋肉の層や臓器の壁を越えて浸潤してステージ2~3へと進んでしまいます。

がんが体内で進行していきますと手術を行っても完全に取り除くことは難しくなってしまい完治を目指すのは難しくなっていきます。

上記のことから、症状の進行する前の期間にがん組織を発見を目指すことが完治を目指すためにもっとも重要といえるでしょう。

ですが、ステージ0~1の初期の腫瘍は人体に目立った悪影響を与えない場合が多いです。

自覚症状のなさから検査を行わず密かにがんが進行していたというケースが非常に多く、がん治療を困難にしている要素の1つとなっています。

このような自覚のないがん進行に対する対策は症状の有無に関わらず定期的な検診を行い、進行を始める前にがんを見つけることです。

ですが定期検診を行っていたとしても、がんの発生部位によっては早期の発見が困難な場合も多いため、早期発見の為の課題は数多く残っています。

がんは環境的要因に遺伝的要因が合わさって発症しますので、遺伝的要因によるがんは親から子へ伝わってがんに罹患しやすくなるため、親族にがん患者が多い方は特にがん検診についてより意識をするべきでしょう。

早期にがんを発見できた場合
がん細胞を自覚症状もない早期の状態で発見できた場合手術による除去によってかなりの確率で完治が見込めます

この場合でも再発対策の化学療法は行いますが、早期に発見できればできるほど完全に取り除ける可能性は高まり、もとの生活に戻れることも珍しくありません。

発見時点でがんが進行していた場合
全身への転移の可能性が高い進行がんの場合は手術をしても完全に取り除くことは難しく、進行度の具合によって完治を目指すことが難しくなっていきます。

このため、それ以上の進行を食い止める為の延命治療とがんによる悪影響を和らげるための対症療法を中心に行うこととなります。

検査によってがんを患っていることが確認された患者は以下の3つを確認することになります。

がん発生の確認(質的診断)
がんの発生場所の確認(局在診断)
がんの進行度の確認(病期診断)

これらの情報をもとにがん治療を行う際の指針が主治医から患者に示され、患者はこれを検討したうえで選択することになります。(この説明と同意をインフォームドコンセントと呼びます)

この際に選択、同意した療法を用いてその患者に対するがん治療が始まるのです。

ですが、患者さんが自身の行う治療について理解をしないまま、主治医に委ねてしまうケースも数多くあります。

がん治療にはさまざまな種類があり、メリットやデメリットもそれぞれ異なります。

後悔のないがん治療を行うためには医師任せではなく、患者自身もがんについて学ぶ必要があるのです。

がん診療ガイドライン
日本癌治療学会のがん診療ガイドラインは治療方法を選択するうえで参考になる文書です。

このガイドラインは医療者と患者が特定の臨床状況での適切な診療の意思決定をすることを手助けし、科学的根拠に基づく医療の普及を行う為に作成されました。

乳がん、胃がん、大腸がん、子宮がん・卵巣がん等の治療情報を患者向けに解説しており、お読みいただければ療法選択の手助けとなるでしょう。

外部サイト「一般社団法人 日本癌治療学会 がん診療ガイドライン

がん診断・病期診断で行う検査の種類と内容