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がん治療法を選択するに際してのアドバイス

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漢方医学療法について
がんの転移予防と治癒を目指す
がんの転移は、がんになった人にとって大変心配なことです。
がんが転移をした場合、転移した部位には必ず数か所の転移箇所が存在する故に治療が困難となる為に三大療法(手術、抗癌剤、放射線)で治癒させる事が困難になりますので、残念ながらいずれくる死というものを覚悟しなければなりません。

がんの転移が確認された際の三大療法の変化として
1.手術療法は姑息手術となり疾病の完治を目指すのではなく、
症状の緩和を主眼においた手術が行われる。
2.放射線療法は痛みの緩和や進行の遅延を目的として行われる。
3.化学療法は、がんの進行を遅延させる目的で行われる。
等の変化があります。
つまり転移した場合の治療は、QOL(生活の質)を重要視した延命を目的とした治療法が選択される事が多いのが現状です。
がん治療の知識と情報「がん治療法には二つの方法があります」をご参考に
がん転移とは
がん細胞が最初に発生した場所から、血管やリンパ管に入り込み、血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器や器官へ移動し、そこでがん細胞が増殖することを転移といいます。
がん転移の種類
リンパ行性転移:がん細胞が、がんの原発巣からリンパ管に浸潤して入り込み、リンパ液の流れが集まるリンパ節へ転移する事を言います。

血行転移:がんの原発巣から血管に浸潤し、血液に乗って肺、肝臓などの色々な臓器、脳、骨など、血液の流れが豊富な場所へ転移する事を言います。

播種性転移:胸腔(肺のあるところ)や腹腔(消化管や肝臓などのあるところ)という2カ所の隙間があり、それに面した臓器に発生したがんが、あたかも種を播いたように胸腔や腹腔の接する別の臓器の表面に付着して増殖するがんの転移方法を言います。

浸潤:原発巣のがん細胞が直接に周囲の組織や臓器に広がっていくことを浸潤と言います。
がん転移の種類と転移経路
・局所転移:原発巣付近に転移するもの
・領域転移:局所リンパ節に転移するもの
・遠隔転移:原発巣より離れた遠隔部位に転移するもの
がん転移のメカニズム
がんが大きく成長するとがん細胞は転移のリスクを高めます。
その理由は、がんが大きくなるとがんの中心部分が低酸素・低栄養環境になり、がん転移に関わる遺伝子(HIF)の発現率が上昇する為だと考えられています。

がん細胞が作りだす微小環境(ニッチ)はがん幹細胞を作り、がん幹細胞として選別される細胞は上皮間葉転換(EMT)が誘導された状態にあり、逆にがん幹細胞以外のがん細胞に対してEMTを誘導するとがん幹細胞の性格を示すようになることが報告されています。
EMTは、がんの浸潤、転移過程で中心的な役割を持つとともに、がん幹細胞の性格を規定する重要な因子であると考えられています。
がん細胞が転移をする為には、血管、リンパ管、腹膜、漿膜等に浸潤して入り込まなければなりません。
その為には、上皮間葉転換(EMT)即ち、上皮細胞が、間葉細胞様に形質を変化させることによって、血管、リンパ管、腹膜、漿膜等に浸潤して入り込みがん細胞の転移を可能にします。
上皮間葉転換の発生には、慢性炎症や酸化ストレスも関係していると考えられています。

他の要因として、ヒアルロニダ−ゼが生体組織 細胞外マトリックスを構成しているプロテオグリカンを分解し、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)との共同により多大な組織崩壊を誘発し、原発巣からがん細胞の浸潤・拡散を招き、他の組織への転移を促進する酵素として、重要な役割を演じていると考えられています。
固形がんの組織では、がん細胞が非常に早い速度で増殖するのに対して、腫瘍内部の血管形成速度が遅い為、腫瘍組織には十分な酸素が供給されない低酸素領域が生じ、がん転移に関わる遺伝子HIF-1が活性化することが知られています。
また、がん細胞は種々の血小板凝集物質を放出し、血栓形成や過凝固状態を促進し、自らを巻き込んだ形で血栓を形成することにより、血行性転移を助長することがわかっています。
転移予防を目的とした漢方医学療法
漢方医学療法は、抗慢性炎症や抗酸化ストレスを消去し、マトリックスメタロプロテアーゼやヒアルロニダーゼを阻害し、血流を改善し、血栓を起こさせない効果が期待できます。
腫瘍免疫を高める事でがんを消去します
漢方医学療法は、がんの増殖を阻害し、腫瘍免疫細胞性免疫(Th1)によりがん細胞やがん幹細胞をも消去することが期待できます。
詳しい研究資料は、「漢方医学療法研究の成果」を参照下さい。

がん再発の予防方法
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