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抗がん剤併用で抗腫瘍作用を増強し延命効果の検討

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漢方医学療法について
抗がん剤併用で抗腫瘍作用を増強し延命効果の検討
サルコーマ180担癌マウスにおけるハナサナギタケの延命効果
抗ガン剤フルオロウラシルとの併用で約2.5倍延命が認められました。


サルコーマ180担癌マウスの生存日数はマイトマイシンC,フルオロウラシルの単独投与よりも、ハナサナギタケ培養液凍結乾燥品との併用時には延長が認められました。他の制癌剤の抗腫瘍作用を増強する効果があることが明らかになりました。
東北大学大学院薬学研究科、東北薬科大学、金沢大学薬学部と共同で行い、2004年日本薬学会(大阪市)にて発表しました。

腫瘍壊死因子産生のピーク時間と腫瘍細胞を壊死させる作用のある物質
ハナサナギタケを投与して1時間後がTNF-α産生のピーク。その後は低下した。

サイトカインの一つ、TNF-αは腫瘍壊死因子です。
B細胞、NK細胞、マクロファージを産生します。

ハナサナギタケ培養液凍結乾燥品をサルコーマ180担癌マウスに投与すると、血清、肺、腫瘍、肝臓、脾臓にTNF-αの生産が観察され、投与後1時間は産生が著しいことがわかりました。
さらに腫瘍細胞では4時間後も産生を促しています。
この実験は東北薬科大学ガン研究所で行い、2004年日本薬学会(東京)にて発表しました。