36年間の基礎研究と23年の臨床実績

唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)治療の知識と情報

HOME >  がん部位別治療情報 >  唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)治療の知識と情報
癌部位別治療情報
がん部位別治療情報
唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)治療の知識と情報

□医療相談

唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)
病期の進んだ3期、4期(末期)唾液腺がんでは次の様な転移や症状が見られます。
リンパ節転移、顎骨や皮膚、粘膜に浸潤、潰瘍を形成、顔面神経麻痺などの神経症状が現れます。

唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)治療に不安や行き詰まりを感じたり、全身状態(PS)の改善、QOL(生活の質)の向上、延命、治癒を目指す唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)の治療法を検討されている方。
唾液腺がん治療に不安や行き詰まりを感じたり、全身状態(PS)の改善、QOL(生活の質)の向上、延命、治癒を目指す唾液腺がんの治療法を検討されている方。

西洋医学との併用、あるいは西洋医学以外のアプローチ方法もございますので、唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)治療無料相談よりお問合せ下さい。

□唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)とは

唾液腺がんは、唾液腺の組織の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。
唾液腺とは、唾液を作って口腔内に放出している器官です。
唾液には、食べ物の消化を助ける酵素と口腔および咽頭(のど)の感染防御を担う抗体が含まれています。
大唾液腺としては以下の3対が存在します。
・耳下腺:左右の耳の前下方に位置する最も大きな唾液腺。
大唾液腺の腫瘍のほとんどは、この唾液腺から発生し、耳下腺がんと言います。
・舌下腺:口腔底部の舌の下方に位置する唾液腺から発生したがんを舌下腺がんと言います。
・顎下腺:顎骨の下方に位置する唾液腺から発生したがんが顎下腺がんと言います。

さらに口腔、鼻腔、および喉頭の粘膜中には、顕微鏡でしか見ることのできない小さな唾液腺(小唾液腺)が多数存在しています。

小唾液がんのほとんどは口蓋(口腔の天井部分)に発生します。 唾液腺腫瘍の半数以上は良性(がんではない)の腫瘍で、他の組織に拡がっていくことはありません。

唾液腺がんは、良性腫瘍、悪性腫瘍(癌腫、悪性リンパ腫など)のいずれも発生し、良性腫瘍の一部は癌化する事が知られています。
発生場所により、耳下腺良性腫瘍、耳下腺癌、顎下腺悪性リンパ腫などと呼ばれます。

耳下腺での発生率が最も高く64〜80%、ついで顎下腺が7%〜11%、舌下腺は1%以下で、小唾液腺は9〜23%とされる。
その他、良性腫瘍、悪性腫瘍のどちらも多形腺腫に代表されるようにさまざまな組織像を呈するのが特徴です。

唾液腺がんは、進行とともに痛みや神経麻痺(しんけいまひ)を認めるのが特徴です。
耳下腺に生じたものでは、耳前部の痛みや顔面神経の麻痺、顎下腺や舌下腺に発生したものでは、舌の痛みや神経の麻痺をおこします。

一般に高齢者に多く、多形腺腫由来癌(たけいせんしゅゆらいがん)、腺癌(せんがん)、腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)、粘表皮癌(ねんひょうひがん)、腺房細胞癌(せんぼうさいぼうがん)と呼ばれるものが代表的なものです。

耳下腺内には顔の筋肉を動かす顔面神経がありますので、耳下腺腫瘍の手術においては顔面神経の取り扱いが重要です。

ほとんどの唾液腺がんの原因は不明ですが、リスク因子としては、高齢であること、頭頸部に対する放射線療法による治療、職場において特定の物質に曝されること等があげられます。

□唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)の症状と診断

唾液腺がんの症状は、ほとんどが耳の下や顎の下の腫れや、しこりです。
しこりが急に大きくなる場合や、痛みを伴う場合は悪性の可能性があります。

また顔面神経麻痺を伴う場合は悪性腫瘍です。
悪性腫瘍は頸部リンパ節に転移することがあり、その場合は頸部のしこりも現れます。

唾液腺炎、唾石症(だせきしょう)なども同じような症状をきたすことがあります。
唾液腺がんの徴候として考えられるものには、嚥下困難があります。
唾液腺がんでは症状がまったく現れない場合もあります。
ときに通常の歯科検診や身体診察の際に発見される場合もあります。
唾液腺がんによって生じる症状が現れても、他の病態が原因である可能性もあります。

以下のような症状がある場合は医師の診察を受けてください。
耳、頬、顎、唇、口腔内などにできるしこり(通常、痛みは伴わない)。
耳から液体が流れ出てくる。
物を飲み込む動作や口を大きく開ける動作が困難になる。
顔面の感覚や筋肉の麻痺。

診断:悪性腫瘍は硬く可動性に乏しいといった特徴がありますので、耳鼻咽喉科医の触診は重要です。
つぎに超音波検査(エコー)、CT、MRIなどの画像検査によって腫瘍の内部構造を調べます。アイソトープ検査を行うこともあります。

唾液腺がんの検査の場合は、内視鏡を口腔内に挿入して口腔、咽頭、および喉頭を観察します。
皮膚から注射針を刺して腫瘍細胞を吸い取り、顕微鏡で腫瘍細胞を観察する穿刺吸引細胞診という検査は良悪の診断を予想するうえで重要です。

唾液腺がんの診断は難しくなることもあるため、患者さんは、唾液腺がんの診断に熟練した病理医に生検材料を診てもらうべきです。
特定の要因が治療法の選択肢や予後(回復の見込み)に影響を及ぼします。

治療の選択と予後(回復の見込み)を左右する因子には以下のものがあります。
がんの病期(特に腫瘍の大きさ)。
がんが発生した唾液腺の種類。
がん細胞の種類(顕微鏡で観察したときの外観)。
患者さんの年齢と健康状態。

□唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)の病期分類
【原発腫瘍(T)】
・TX:原発腫瘍の評価が不可能
・T0:原発腫瘍を認めない

・T1:最大径が2cm以下の腫瘍で、実質外進展なし
・T2:最大径が2cmを超えるが4 cm以下の腫瘍で、実質外進展なし
・T3:4 cmを超える腫瘍および/または実質外進展を認める腫瘍
・T4a:皮膚、下顎骨、外耳道、および/または顔面神経に浸潤する腫瘍
・T4b:頭蓋底および/または翼状骨板に浸潤する腫瘍および/または頸動脈を包む腫瘍

【所属リンパ節(N)】
・NX:所属リンパ節の評価が不可能
・N0:所属リンパ節に転移を認めない
・N1:同側の単発性リンパ節転移で最大径が3cm以下
・N2:同側の単発性リンパ節転移で最大径が3cmを超えるが6cm以下、または同側の多発リンパ節転移で最大径が6cm以下、または両側あるいは対側のリンパ節転移で最大径が6cm以下
N2a:同側の単発性リンパ節転移で最大径が3cmを超えるが6cm以下
N2b:同側の多発リンパ節転移で最大径が6cm以下
N2c:両側あるいは対側リンパ節転移で最大径が6cm以下
・N3:最大径が6cmを超えるリンパ節転移

【遠隔転移(M)】
・MX:遠隔転移の評価が不可能
・M0:遠隔転移を認めない
・M1:遠隔転移あり

【病期分類】
・病期1:T1N0M0
・病期2:T2N0M0
・病期3:T3N0,N1M0またはT1,2 N1M0
・病期4A:T1,T2,T3N2M0
T4aN0,N1,N2 M0
・病期4B:T4b, AnyNM0
AnyT,N3M0
・病期4C:TNに関係なくM1

□唾液腺がんの治療をはじめるにあたり

唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)の治療は、医師の協力の下で治療方針、治療期間、メリット・デメリットなどの説明を十分にうけ、患者さんが自分の価値観などを考慮し 最終的な治療方法を患者さんが主体となって決定する時代になりつつあります。

唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)の治療をはじめるにあたり「がん(癌)治療の知識と情報」にまとめましたので参考にしてください。
また医療の進歩とともに治療方法も多様化してきており、 医師によって治療方法が異なることは珍しくなく、主治医以外の医師の意見を聞くセカンドオピニオンを求めることが必要な時代になってきました。

詳しくは「インフォームドコンセント」と「セカンドオピニオン」をご覧下さい。

がん治療の知識と情報の「がん治療法を選択するに際してのアドバイス」を是非参照ください

□唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)の治療

耳下腺癌では放射線や化学療法は一般的な治療ではありません。

そのため、手術による摘出が主体です。
しかし、組織型により性質や悪性度が異なったり、耳下腺内を走行している顔面神経の処理が問題となります。

耳下腺癌を低悪性のものと高悪性のものとに分けて、顔面神経の処理や頸部郭清の範囲を決めて手術を行います。
高悪性のものには、顔面神経の合併切除や頸部リンパ節郭清術を同時に行います。
神経切断を行った場合、神経再建を行うことは多いですが、組織型によっては神経再建をしてはいけないものもあります。
それを見極めるためには、術前の組織診断や術中の迅速病理が非常に重要になります。

放射線治療:放射線単独では根治は望めませんが、手術後に放射線治療を加えることはあります。

化学療法:未分化がんや、腺がんの一部には手術に加えて化学療法を行う場合もありますが、効果も思わしくなく、薬剤の選択も流動的です。

□癌(がん)の何が生命を脅かすのか

癌(がん)関連遺伝子(癌遺伝子と癌抑制遺伝子)という遺伝子群の遺伝子の変異(2個〜10個)が遺伝子産物(変異タンパク質)を産生します。

遺伝子産物(変異タンパク質)は生体の生命維持に重大な支障を与え、全身状態の低下、多臓器不全や身体の衰弱を招きます。
遺伝子産物(変異タンパク質)こそ癌(がん)が生命を脅かす元なのです。

□がん細胞が産生する遺伝子産物(変異タンパク質)の生体に対する影響

がん化した細胞の種類や発生した部位により産生される物質も異なり、がんの病態や悪性度が規定されます。

また、同じ腫瘍内にあるがん細胞でも、クローン増殖(転写)するがん細胞の増殖スピードが早く、悪性度が高い、そして同じ腫瘍内に多くのクローンが混在していると考えられます。
抗癌剤等の薬剤治療により、クローンが死滅しても別のクローンが特別な物質(薬剤耐久性遺伝子産物(薬剤治療が効かなくなる))を産生し、薬剤や免疫(免疫回避機構)に依る治療等からすり抜ける術を獲得します。

がん細胞が産生する遺伝子産物(変異タンパク質)は細胞内に産生される物質と細胞外へ産生される物質があり、細胞内にはシグナル伝達関連タンパク質、細胞外には増殖因子、癌胎児性タンパク質(CEA、AFP)、酵素、ホルモン、サイトカイン等です。

この様な事に依り、がん細胞が無知秩序で抑制不能な細胞増殖や転移、がん細胞のアポトーシス抑制(がん細胞の不死化)やがん周囲の血管新生等の能力を獲得します。

生体に対しては、全身の代謝異常、消化器機能障害、播種性血管内凝固症候群(DIC)、炎症誘導、発熱、悪液質(食欲低下、体重減少)、高カルシウム血症等、腫瘍随伴症候群と呼ばれる癌(がん)が産生した物質が血流に入って体内を循環する事で起こる症候群、特に病期(ステージ)の進んだ末期癌に多く見られます。

□癌(がん)を克服するには次の様なことが行われなければなりません

「抗炎症」「変異物質の抑制」「免疫細胞の活性」「癌細胞の死滅」「血液の改善」「クローン阻止」「活性酸素の消去」「代謝異常の改善」等を総合的に行わなければ癌(がん)克服の道筋は見えないのです。 漢方医学療法は、これら問題に対し学術的に裏付けられる療法なのです。
漢方医学療法に関心がある方は、唾液腺がん(耳下腺がん・舌下腺がん・顎下腺がん・小唾液腺がん)治療の無料相談よりお問い合わせ下さい。