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ナ行
日本人細菌叢に特徴的な遺伝子の発見
日本人の腸内細菌叢に特徴的な遺伝子も見つかっている。
この遺伝子は海苔やワカメなどの水生植物に含まれる糖類を分解する酵素をコードする。通常は海洋細菌が持っている遺伝子である。
最近の解析から,約40名の日本人の約80%がこの遺伝子を持っており、一方で,124名のヨーロッパ人(デンマーク人とスペイン人)ではわずか3名(2~3%)にしかないことがわかった。
この遺伝子は海洋細菌から腸内細菌にある時点で乗り移ったようだ。
これは「r遺伝子の水平伝播」とよばれ、細菌間で頻繁に起こっている現象の1つである。

この遺伝子が日本人の腸内細菌叢に高い頻度で見つかることは、生魚や海苔、ワカメなどを食べる古来の日本人の食文化と関係する。
一般に海苔やわかめは消化されないのでダイエット食品になるとされるが、これはヨーロッパ人にはその通りだが、日本人には当てはまらないことになる。
つまり、海苔やワカメの糖類は日本人の腸内細菌によって代謝され、栄養素やエネルギー源となる。
私たちのグループはこの分解酵素以外にも日本人に特徴的な細菌叢の遺伝子を多数見つけている。
これらが日本人の食文化とどのような関係を持った機能なのか、またどのように獲得されてきたかを調べることは今後の課題となっている。

尿中ポリアミン(polyamine)
ポリアミンは低分子の非たんぱく性窒素化合物で、細胞の増殖や分化が活発になると増加します。
尿中ポリアミンは広範囲の悪性腫瘍で尿への排泄量の増加を認めるが、良性疾患の疑陽性率が高いため、他の腫瘍マーカーと組み合わせて用いられます。

ヌクレオチド
ヌクレオチドとは「ヌクレオシドの糖にリン酸が結合したもの」である。



DNA:デオキシリボ核酸(Deoxuribonucleic Acid)

RNA:リボ核酸(Ribonucleic Acid)


アデノシン一リン酸はヌクレオシドであるアデノシンにリン酸が1つ結合している意味である。アデノシン一リン酸はAMP(Adenosine Mono Phosphate)とも表し、デオキシアデノシン一リン酸はdAMPと表す。


化学において1はmono、2はdi、3はtriと表す。
よって、ATP(Adenosine Tri Phosphate)とはアデノシンにリン酸が3個結合したものである。

ヌクレオシド (nucleoside) は塩基と糖が結合した化合物の一種。

熱ショックタンパク質(Heat Shock Protein; HSP)
細胞が熱、化学物質、虚血などのストレスにさらされた際に発現が上昇して細胞を保護するタンパク質の一群である。
分子シャペロンとして機能し、ストレスタンパク質(Stress Protein)とも呼ばれる。
HSPはその分子量によりHsp60、Hsp70、Hsp90などに分類されている。
HSPは細菌からヒトまで広く似た機能を持つことが知られており、そのアミノ酸配列は生物の進化の過程においてよく保存されている。

HSPは合成されたタンパク質に結合することによりタンパク質のフォールディング(折り畳み)を制御する分子シャペロンとしての機能を持ち、また分子シャペロンの多くはHSPである。高温条件化において変性したタンパク質や、あるいはフォールディングの段階に問題があり機能できない新生タンパク質にはHSPが結合することが知られている。

HSPはこのような高次構造が破壊されたタンパク質修復機能やタンパク質変性抑制機能を有する。
修復が不可能なタンパク質はユビキチン化を受け、プロテアソームと呼ばれる酵素複合体へ運搬されて分解される。
フォールディング過程の異常のために不良品タンパク質が細胞内に蓄積するとフォールディング病と呼ばれる一連の疾患を引き起こす。
神経変性疾患である筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis; ALS)、アルツハイマー病(Altzheimer’s disease; AD)やパーキンソン病(Parkinson’s disease; PD)はフォールディング(高次構造・折りたたみ)病と考えられている。

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