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日本冬虫夏草培養液のがん闘病者に対する臨床調査

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漢方医学療法について
日本冬虫夏草培養液のがん闘病者に対する臨床調査
1995年6月 日本東洋医学会学術総会にて発表(研究協力:株式会社エフェクト

1994年10月~1995年2月にかけて臨床調査を行なった。
ハナサナギタケを主体とした日本冬虫夏草培養液(二次代謝産物)数種類を1ヶ月以上服用した全国のがん患者約300名のうち、症状が改善、あるいは改善された可能性のある98名に調査を依頼した。
協力に応じたのは22名。その22名中、X線やCT撮影などで患部の縮小などの客観的なデータを提供してくれたのが7名。その7名はいずれも転移が進んだ末期ガンであった。

以下臨床調査データを報告する。

調査に応じた22名について(X線、CT等客観的データ提供者7名を含む)

22名中、がんの進行状況
・ ステージⅡ…3名
・ ステージⅢ…2名
・ ステージⅣ(末期ガン)…17名

22名中、日本冬虫夏草培養液の治療症例
・ 改善した…6名
・ 著名に改善した…10名
・ 改善が見られなかった…6名

日本冬虫夏草培養液使用以前の治療について
・ 主な治療をしていなかった…6名
・ 化学療法を行なっていた…10名
・ 放射線治療を行なっていた…2名
・ 化学療法と放射線治療を併用した…4名
この22名は化学療法、放射線治療を打ち切り日本冬虫夏草培養液の治療に専念することになった。

その後の生活について調査を行なった。

・ 家事、軽作業(勤務者も含む)可能…12名
・ 身の回りができる…1名
・ 日常看護を要する…3名
・ 日常寝ている…2名
・ 死亡…4名

また、X線、CT等客観的データ提供者である7名の末期ガンの症例を報告する。

(症例1)卵巣癌(Malignant teratoma stage)O.K 21歳・女性
93年9月右附属器摘出手術、すでに腹膜、膀胱転移を指摘された。化学療法は無効との診断で、在宅治療中。同9月中旬より本培養液服用を開始、現在も継続中。
現在は全身状態良好で、家事・軽作業ができ、画像診断上腫癌増大や転移所見なし。

(症例2)腎癌(Renal cell Carcinoma、下大静脈にも腫瘍塞栓)I.S 47歳・男性
93年1月右腎摘出、下大静脈の腫瘍は残存。術後α-IFN600万U14回注射。同2月より本培養液服用を始め、現在も継続。
下大静脈の腫瘍塞栓が縮小し、95年2月のCTでほぼ消失。全身状態良好で普通の生活。

(症例3)非ホジキン型悪性リンパ腫(Diffuse Large cell type)A.Y 36歳・男性
93年7月頸部リンパ腺種で発症、両肺内にも病巣を認め専門医に、予後不良で余命数ヶ月といわれる。
放射線治療・化学療法を受けるも、全身状態不良となる。94年6月より本培養液単独服用開始。同9月頃には全身状態改善、両肺の病巣もCT上消失。同11月職場復帰。

(症例4)喉頭癌、両肺転移(Squamous cell carclnoma)M.M 50歳・男性
93年3月、頸部リンパ腺腫大にて発症、放射線療法後同7月に喉頭癌並びリンパ腺摘出手術、化学療法、94年11月両肺計2ヵ所の転移、同時点より本培養液単独服用療法を開始。全身状態の改善と共に両肺転移病巣縮小
(6ヶ月間で右直径2.3→1.0cmへ、 左1.5→0.8cmへ)を認めている。

(症例5)胃癌、癌性腹膜炎(Signet ring cell carcinoma)A.M 31歳・男性
94年8月腹水で発症、試験開腹にて腸間膜、後腹膜に転移、多量の癌性腹水を認めた。
以後在宅生活で、UFT、MMCと並行して本培養液を同9月より現在まで服用中。全身状態良好で、通常の日常生活をしている。

(症例6)スキルス胃癌、癌性腹膜炎 K.S 65歳・女性
93年8月腹痛にて発症、手術不能で短期間化学療法剤の点滴。IVHと並行して本培養液を同12月より投与。
在宅での小康状態が続いたが、94年11月再入院、94年12月永眠。主治医は延命効果を認めている。

(症例7)胃癌、肝転移(Undifferenclated adeno carcinoma)I.Y 41歳・男性
(※95年4月まで継続調査)
94年11月胃部不快で発症。同12月生検で未分化癌(癌細胞)を確認、手術不能と診断。
95年1月より化学療法剤の点滴、経口投与を継続中。同時点より本培養液を現在まで服用中。
95年2月までは変化が見られなかったが、4月のUGI検査で潰瘍性隆起性病変の縮小傾向が見られ、その後、2ヶ所から細胞を取り生検するが癌細胞見つからず、悪性所見なしとみなされた。
CT上多発性肝内転移の最大径の部分も3cm→1.8cmと縮小。現在は仕事、生活とも発病前と同じ普通通りの生活を過ごしている。

I.Y氏の実際のレントゲン


検査日:95年1月9日

X線診断:Advanced Gastric Cancer(進行胃癌)

<Esophagus(食道)>:np(no particular:異常なし)

<stomach(胃)>:胃体上部大弯を中心に、胃底~胃体中部にわたる大きな陥没性病変を認めます。中心に深い15mm大の陥没を認め、その周囲にゴツゴツした不整な陥没面が広がっています。
直径60mm×50mmで噴門まで25mm程度、周囲からのひだの集中、先太り、融合を認めます。進行胃癌、タイプ3(陥没型)の疑いあり。



検査日:95年2月20日

X線診断:Advanced Gastric Cancer(進行胃癌)

<Esophagus(食道)>:np(異常なし)

<stomach(胃)>:胃体上部大弯を中心にクレーター状のくぼみを有する。陥没性病変あり。ひだの集中あり。ボルマン3型、進行癌と考えます。
大きさは60mm×50mm大で、ECJ(食道胃接合部)までは28mm程度です。
前回(H7.1.9)と比較してNC(no change:変化なし)と考えます。


検査日:95年4月4日

X線診断:Advanced Gastric Cancer(進行胃癌)

治療効果判定:NC(変化なし)とするが、改善傾向あり

<Esophagus(食道)>:np(異常なし)

<stomach(胃)>:胃体上部大弯にタイプ3(ボルマン3型)を認めます。サイズ的には今回も約60mm×50mm程度でno change(変化なし)と思われますが、1/9時及び前回と比較してくぼみ及び周囲隆起も目立たなくなってきています。

この後、2ヶ所から細胞を取り生検するもがん細胞は見つからず、胃においては悪性所見なしと診断されました。

以上の臨床結果は1995年6月の日本東洋医学会で伊丹仁朗医師が発表した。
伊丹仁朗

伊丹仁朗
1937年岡山県生まれ。医学博士。
1981年頃より心身医学的側面から、ガン・難病治療に取り組み、生きがい療法を開発。
1991年、なんばグランド花月における実験で笑う前後に血中のNK細胞の量を調べ笑いの後に増加するという科学的データを取り、笑いが免疫機能を増強することを証明した。