
がん(癌)治療の効果を確認する

治療の効果判定基準
抗がん剤の治療を行った際の効果判定基準は下記の通りです。この判定基準は放射線療法などでも用いる事ができます。
表中、注意していただきたいのは、がん(癌)が
「縮小した」、或いは
「消失した」と
「治る」は異なるということです。
多くの方は、がん(癌)が縮小して画像検査で
「消えた」ように見えた場合、がん(癌)は
「治った」と思われるようです。
「効果があった」ことは確かですが、その状態が続くのか経過観察が必要です。
「効果があった」治療を続けていても、数週間あるいは数ヵ月後にがん(癌)が再び大きくなり始めた時には、その治療は既に
「効かなくなった」ということになります。
治療効果判定基準 ※日本癌治療学会 判定基準
| CR(著効) |
腫瘍が全て消失した状態が4週間以上継続している。完全寛解ともいう。 |
| PR(有効) |
腫瘍が50%以上(半分以上)縮小している状態が4週間以上継続している。 |
| NR(不変) |
効果がPRには満たない、あるいは、増悪が以下のPDに当てはまらない。すなわち、腫瘍の縮小が半分にまで至らないか、25%以内の増大におさまっている。 |
| PD(進行) |
腫瘍の25%以上の明らかな増大。あるいは他の病変の出現・増大 |
※一部の腫瘍が縮小した場合でも、他の部分が新たに出現あるいは増大した場合には進行と判断します。

治療効果が低かった、効果が得られなかった場合
例えば、抗がん剤の治療により効果が得られなかった場合でも、種類を変えて治療を行うことで効果が得られるケースもありますので、患者さんの希望や体調を考慮して、積極的な治療を継続するのも一つの選択枝です。

それでも治療効果が得られなかった場合

積極的治療(抗がん剤治療や放射線療法)の中止を検討する
積極的な治療(抗がん剤治療や放射線療法)を試みてきたが、治療の効果が得られず、副作用による苦痛のみが増してくるような状態になってしまったときは、患者さんが精神的にも肉体的にも楽になる方法を考えていく時期であり、積極的な治療を中止することを検討しなくてはなりません。
しかし、積極的な治療を中止することはがん(癌)の治療をあきらめることと捉えてしまうと、なかなか治療の中止を受け入れることはできないと思われます。
がん(癌)患者さんが積極的な治療を行う理由は、がん(癌)の進行を抑え、患者さんのQOL(生活の質)を維持し、延命、そして治癒を目指しているためだと思います。
積極的治療の効果が得られ経過が良好である間は、治療を受けることで得るものも大きく、治療は受けた方が患者さんにとってもメリットが大きくなりますが、つらい治療を続けても効果がほとんど得られなくなる時期が来る事があります。
辛い思いをして積極的な治療を続けたとしても治療効果が得られない時期というのは、積極的治療によるメリットよりもデメリットが大きくなった時期であり、副作用などにより生活の質が著しく悪化し、場合によっては命を縮めてしまうリスクがあると判断された時期ということになります。
「抗がん剤等の治療を止めるとがん(癌)が進行してしまう」と考える方は多いようですが、「効果がなくなった抗がん剤の治療を続けることは命を縮めていることになる」と考える方は少ないようです。

積極的な治療の中止は、「あきらめて何もしない」ではありません
積極的な治療を中止し、緩和ケアを主体とした治療に切り替えるということは、QOLの維持、痛みのコントロールや、体力低下を防ぐことを目的とした治療に切り替えることであり、患者さんの辛い症状を楽にする治療を行っていくということを意味しています。
辛い症状が和らぐことで、体も楽になりますし、気持ちにも余裕がうまれますし、有意義な時間を過ごすことができるようになることもあります。

体への負担が無く、QOLの維持向上を目指した治療を検討する
西洋医学的な積極的な治療は体への負担も大きく、辛いものですが、一方で体への負担が無く、QOLの維持・向上を目指すことが期待できる治療法を漢方医学療法研究会では実践しており、一定の成果もあげております。
もちろん、病院での積極的治療との併用により、副作用を軽減し治療効果を相乗的に高めることも期待できます。
積極的治療に行き詰まりを感じだしたら、漢方医学療法研究会に一度お問い合わせしてみてください。
今までとは異なる視点でがん(癌)を捉えることで、今後の闘病生活に希望の光が見えてくるかもしれません。